真善美――西田幾多郎論文選

西田哲学は「真善美」をどう考えたか――もうひとつの西田哲学入門

電子書籍(Kindle版)

古来最高の人間的理想とされてきた高尚な価値であるとともに、現代人の日常においても日々の価値判断の要素である「真善美」。西田哲学はその本質、相互関係をどう考えたか。紙版では本文中のキーワードを下段に大量に抽出して索引化。本文→下段見出し→索引→別の箇所の本文へ――ハイパーテキストとなる書物の新たな可能性。


著者 西田幾多郎
書名 真善美――西田幾多郎論文選
体裁・価格 A5判上製 224p 定価3850円(本体3500円+税10%)
刊行 2009年7月30日
ISBN 978-4-902854-61-9 C0010

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初版(紙版)書影

●目 次

美の本質
真善美の合一点
美と善
真と美
真と善
 西田幾多郎著書目次一覧
 西田幾多郎略年譜
 索 引

●著者紹介

西田幾多郎(にしだ・きたろう)
1870(明治3)年、石川県生まれ。哲学者。第四高等中学校中退、帝国大学文科大学哲学科選科修了。第四高等学校講師を経て教授。この時期より参禅への関心を強め、禅師につく。号の寸心はこのころ雪門老師より受けたもの。その後、学習院教授を経て、1910(明治43)年、京都帝国大学文科大学助教授。1911(明治44)年、『善の研究』を処女出版。1913(大正2)年、京都帝国大学文科大学教授。1917(大正6)年に『自覚に於ける直観と反省』を岩波書店より出版し、以後、『働くものから見るものへ』『一般者の自覚的体系』『無の自覚的限定』『哲学の根本問題』『哲学論文集(第一~第五)』等、最晩年まで同書店より多数の単行本を出版、これらは後に『西田幾多郎全集』(岩波書店)に収められる。1928(昭和3)年、京都帝国大学を停年退職。1940(昭和15)年、文化勲章受章。1945(昭和20)年6月7日、病のため鎌倉にて死去。



紙版組体裁見本

紙版では本文枠外下段に本文から切り出した語句を見出しとして配置し、巻末にその索引を収録している。下段の見出しは余白の許す限りできるだけ多くの語句を収めた。見出しから索引を介して他の箇所の同じ論点、あるいは似た論点を参照する手立てとなることを意図したものである。(*リフロー型電子版では下段の見出しは再現不能のため省いている。ただし、索引の語句は、電子版の検索にも利用できるので、紙版と同じものを巻末に付録した。ページ番号は電子版において意味のないものであるが、それぞれが出る頻度を知る便宜があるのでそのまま掲載した。)