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法律と哲学/法律の哲学――関係性・歴史性・普遍性
高柳賢三[著]

現にある法とあるべき法――法律論になぜ哲学が必要か

1)法律の論理的、普遍的特質を明らかにすること、2)法律の歴史的発展の基礎とその一般的特性を明らかにすること、3)法律の合理的基礎としての正義理想を内省し、これによって成定法律秩序を評価すること。――この三つの任務をもつものとしての法哲学の立場を、歴史的で世界的な広い視野から初学者に対してわかりやすく示す、総合的入門書。

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造本 A5判上製 320p
価格 定価7590円(本体6900円+税10%)
刊行 2022年3月
ISBN 978-4-910213-25-5 C0032

目 次

第一編 緒 論
第一章 法律哲学の対象及び任務
第二章 法律哲学の研究方法
第三章 法律哲学と他の学問との関連

第二編 法律哲学の歴史
第一章 ギリシャ哲学
第二章 ローマの法律家
第三章 キリスト教及び中世の法律哲学
第四章 近代の法律哲学

第三編 法律哲学の体系
第一章 法律の概念
第二章 法律の成定的発現
第三章 法律の合理的基礎

索 引

●著者紹介

高柳賢三(たかやなぎ・けんぞう)1887年生、1967年歿。英米法学者、法学博士。東京帝国大学法科大学卒業。同大学助教授を経て、1921年東京帝国大学法学部教授、1948年退官(名誉教授)。のち成蹊大学学長(名誉教授)。東京裁判で弁護人を務め、貴族院議員として新憲法案の審議に参加。憲法調査会会長、学士院会員、米国学士院会員、国際比較法学会正会員、国際仲裁裁判所裁判官。主要著訳書『英米法講義』(第1巻『英米法源理論』第2巻『英国公法の理論』第3巻『司法権の優位』第4巻『英米法の基礎』)、『天皇・憲法第九条』、『極東裁判と国際法』、ロスコー・パウンド『法と道徳』(共訳)、ロスコー・パウンド『法律史観』ほか。