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ニーチェの身体/屍体 上・下
――美学、政治学、予言をめぐって、あるいは、日常生活のスペクタクルとしてのテクノカルチャー
ジェフ・ウェイト[著]
福井和美[訳]

伝染するニーチェ、ニーチェとニーチェ主義
ニーチェの政治性、ニーチェの秘教主義という難問の最深部へ


死んだニーチェはその屍体(言語資料体)からニーチェ主義という生きて動く身体を作り続けている。このニーチェとニーチェ主義を連結するメカニズムの理論化のために、ニーチェの公刊・非公刊テクストを徹底した正確さで探究。問われているのは、死せるニーチェ(corpse)、その著作群(corpus)と、ニーチェ死後の生けるニーチェ主義という身体――右翼の、中道の、とりわけ左翼の集団(corps)――との関係であり、ニーチェの秘教主義に対する我々の態度である。

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造本 各巻 A5判上製 448p
価格 各巻 定価4950円(本体4500円+税10%)
刊行 2022年12月
ISBN 上巻 978-4-910213-33-0 C0010 下巻 978-4-910213-34-7 C0010

目 次

[上巻]

プロローグ

1 ニーチェ、敵対者としての唯一のポジション
唯一のポジション
敵対者としての「incorporation」
概念としてのニーチェ/主義(スピノザ)
行のあいだ
構造因果性(アルチュセール対ハイデガー)
身体/屍体
論争と仮説
議論のアウトライン、事実との一致を本質としない文献学
ユートピック――ニーチェ対フロイト対マルクス
「the Un/canny(〈不気味/狡猾さ〉)」についての注記

2 解釈を超えるチャンネリング
スローガンについて――美学、政治学、予言
美 学
政治学
予 言
左派ニーチェもどき、右派ニーチェ主義者
バタイユ(〈チャンネル3〉)からニーチェ(〈チャンネル4〉)へ

[下巻]

3 ニーチェの秘教性記号論
ニーチェ
デリダの跡‐以後
クロソウスキーの跡‐以後
ニーチェ、ふたたび
裏テロリズム――草むしりのプロセス

4 グラムシからディックへの「トラスフォルミズモ」、あるいは、日常生活のスペクタクルとしてのテクノカルチャー
導 線
トラスフォルミズモ
テクノカルチャー/日常生活

エピローグ

訳者あとがき

索 引

●著訳者紹介

Geoff Waite(ジェフ・ウェイト、Geoffrey Carter W. Waite)コーネル大学ドイツ研究科准教授(ドイツ研究、比較文学、美術史、視覚芸術)。プレモダン哲学とポストモダン・ジャンクカルチャーとの交差、スピノザ受容(シュトラウス、アルチュセール、ドゥルーズ、ネグリ)、文化・政治のコミュニズム理論を研究中。公表著作は下記ページに掲載。
https://german.cornell.edu/geoffrey-carter-w-waite

福井和美(ふくい・かずみ)翻訳家。訳書、レヴィ=ストロース『親族の基本構造』(青弓社、2000年)、アルチュセール『マキャヴェリの孤独』(藤原書店、2001年)他。