国家と法と正義
和田小次郎[編訳]
ヨーロッパ精神における正義観念――古代ギリシャ・ローマ思想から近代民族主義思想まで
ユリウス・ビンダー/アドルフ・ラッソン/マックス・リュメリン/ジョルジオ・デル・ヴェキオ[著]
正義が共同体的なものになるとはどういうことか。ヨーロッパ精神における正義観念の法学的特徴と要所が示された数編を編訳した概説書。激動する国際状況において国家の正義を再考すべき時における国家と法と正義の関係の法哲学。
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造本 四六判上製 256p
価格 定価4840円(本体4400円+税10%)
刊行 2023年7月
ISBN 978-4-910213-41-5 C0032
目 次
訳者序(和田小次郎)
国家の生活原理としての正義(ユリウス・ビンダー)
法の原理としての公正(アドルフ・ラッソン)
正 義(マックス・リュメリン)
正 義(ジョルジオ・デル・ヴェキオ)
索 引
●編訳者紹介
和田小次郎(わだ・こじろう/1902-1954)
法哲学者。法学博士。早稲田大学法学部独法科卒業。早稲田大学講師、助教授を経て、1942年教授。戦後、日本学術会議学問思想の自由委員会委員。著書に、『法哲学(上巻)』、『法と人間』、『近代自然法学の発展』、『法学序説』、『法をめぐる闘争と法の生成』、訳書に、イェリング著『「イェリング」法律目的論』、デル・ヴェキオ著『法哲学原理』などがある。