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新聞とアメリカ革命――初期アメリカ新聞の生成発展と建国独立闘争におけるその役割
内野茂樹[著]

窮極の権利闘争のための新聞――新聞が無気力を脱して激しい編集意識を持ちはじめる時

草創期のアメリカ新聞が歴史的見地において最も著しい社会的役割を担った点は、近代社会の一条件である自由の獲得のたたかいにある。単なる母国からの分離ではなく、母国の至上命令権という絶対権力の返上運動であると共に、内には有産上層の階層に対する中産無産市民の運動でもあった独立革命における新聞の意義を、初期植民地以来の新聞史のなかに位置づける。

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造本 四六判上製 352p
価格 定価6930円(本体6300円+税10%)
刊行 2024年6月
ISBN 978-4-910213-50-7 C0021

目 次

Ⅰ 総 論
序 論
18世紀の新聞は如何なるものであったか
植民地時代の新聞
革命期の新聞
建国後における新聞

Ⅱ 各 論
ニュー・ヨークにおけるゼンガー、ハミルトン事件
革命期におけるアイザイア・トーマス
革命期階層構成におけるプリンターの地位
索 引

●著者紹介

内野茂樹(うちの・しげき/1911-1963)
早稲田大学政治経済学部卒。早稲田大学教授(新聞学原理および新聞発達史講座担当)、早稲田大学新聞研究資料室長、日本新聞学会理事を歴任。法学博士。