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異譚綺聞 裁判夜話――裁判夜話/裁判異譚/裁判綺聞 抄(1)裁判篇
大森洪太[著]

英国伝統の正義の風

大審院判事等を歴任の高級法曹が、或いは見聞し、或いは調査して収集した、西洋の犯罪と裁判に関する奇譚集。古風なスタイルとセンスの語りが往時のリアリティを醸し出し、興味ある旧い事件と法廷に関する実話を今に伝える。『裁判夜話』『裁判異譚』『裁判綺聞』から選別して再配列した第一分冊、裁判篇。

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造本 四六判上製 320p
価格 定価6490円(本体5900円+税10%)
刊行 2024年9月
ISBN 978-4-910213-53-8 C0032

本書は、大審院判事、司法省民事局長、名古屋控訴院長、大審院部長、司法次官等を歴任した大森洪太による一連の著作『裁判夜話』『裁判異譚』『裁判綺聞』が収めるものを選別して配列しなおしたものである。第一の分冊『異譚綺聞 裁判夜話』には裁判に関する記述に重みがあるものを収め、第二の分冊『異譚綺聞 犯罪夜話』には裁判というよりは犯罪(事件、捜査、刑罰)に関する記述に重みがあるものを収めた。

目 次

七僧正の裁判
裁判夜話
ウィリヤム・ペン事件
被告人が判事になった話
陪審制度夜話
中古のロンドン市の首枷の刑
米国独立運動の原因となった裁判の話
政権を覆した博奕打の話
大思想家を渦中に捲き込んだ裁判の話
殺人権の裁判の話
無罪叢話
名将に絡まった珍裁判の話
最後の決闘裁判の話
死屍に鞭うった裁判の話
死刑になった魔法使いの話
親子の情誼を慮った陪審の話
幽霊退治の裁判の話
貴い職責を自覚した弁護士の話
命を賭けた裁判の話
訟廷種々相
母ごころ
被告人の母と結婚した裁判長の話
法廷のスポーツマンシップ
司訟三種
高山と法律
羊訴訟
マグナ・カルタ
付録 講演
英国法廷の感想
裁判より観たる英国人

●著者紹介

大森洪太(おおもり・こうた/1887-1946)1912年東京帝国大学法科大学卒。東京地方裁判所判事、東京地方裁判所検事、東京控訴院判事、東京控訴院検事、大審院判事、司法省民事局長、名古屋控訴院長、大審院部長、司法次官等を歴任。1922年から1926年にかけて英国滞在。