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異譚綺聞 犯罪夜話――裁判夜話/裁判異譚/裁判綺聞 抄(2)犯罪篇
大森洪太[著]

妙な犯罪とその運命

大審院判事等を歴任の高級法曹が、或いは見聞し、或いは調査して収集した、西洋の犯罪と裁判に関する奇譚集。古風なスタイルとセンスの語りが往時のリアリティを醸し出し、興味ある旧い事件と法廷に関する実話を今に伝える。『裁判夜話』『裁判異譚』『裁判綺聞』から選別して再配列した第二分冊、犯罪篇。

ここのリンク先で本書のなかをご覧いただけます(PDFファイル)


造本 四六判上製 320p
価格 定価6490円(本体5900円+税10%)
刊行 2024年9月
ISBN 978-4-910213-54-5 C0032

本書は、大審院判事、司法省民事局長、名古屋控訴院長、大審院部長、司法次官等を歴任した大森洪太による一連の著作『裁判夜話』『裁判異譚』『裁判綺聞』が収めるものを選別して配列しなおしたものである。第一の分冊『異譚綺聞 裁判夜話』には裁判に関する記述に重みがあるものを収め、第二の分冊『異譚綺聞 犯罪夜話』には裁判というよりは犯罪(事件、捜査、刑罰)に関する記述に重みがあるものを収めた。

目 次

内親王と名乗った女の話
魔の手紙の話
或る無垢な少女の話
私立探偵の元祖の話
検事長を殺した弁護士の話
美しい刺客の話
帝王の寵臣となった泥棒の話
疑獄の謎を解いた女探偵の話
危機一髪の話
今様女殺油地獄の話
妙な禁酒の話
死刑叢話
疾風魔の話
魔人の魔薬の話
不思議な最後を遂げた教授の話
医学校で殺された美人医学生の話
恐ろしい愛慾の話
四本の手を使った女の話
豹の乳で育った伯爵の話
盗まれた国宝の話
大きな巡査
微笑夜叉の話
司法大臣を生んだ怪賊団の話
恋を弄んだ貴婦人の話
犯罪と人情との間を往来した美人の話
探偵史最初の電報の話
或る風流男の話
怪談坊主殺し
怪談親殺し
首締め名人物語
死刑の歴史
泥棒の歴史を一変した男の話
老賊述懐
風変りな拷問の話

●著者紹介

大森洪太(おおもり・こうた/1887-1946)1912年東京帝国大学法科大学卒。東京地方裁判所判事、東京地方裁判所検事、東京控訴院判事、東京控訴院検事、大審院判事、司法省民事局長、名古屋控訴院長、大審院部長、司法次官等を歴任。1922年から1926年にかけて英国滞在。

●誤植
27ページ6行目 洋々手→洋々乎