語る大拙――鈴木大拙講演集 新編(電子版限定)

くだけた語りで大拙の思想が分かりやすく示された講演集

「仏教というものは禅宗も真宗もなし、その器根によって受け容れるものが、ああにもなり、こうにもなると思うておっていい。」書肆心水既刊『語る大拙――鈴木大拙講演集1 禅者の他力論』『語る大拙――鈴木大拙講演集2 大智と大悲』二冊(2017年7月刊)が収めるもののなかから用語の平易なものを選んで再構成した電子版限定企画。

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著者 鈴木大拙
書名 語る大拙――鈴木大拙講演集 新編(電子版限定)
刊行 2025年5月
分量 約33万字

●収録内容(初出年)

也風流庵自伝…………………(1961年)

第一部 禅者の他力論
捨ててこそ……………………(1927年)
予の真宗観……………………(1931年)
自然法爾………………………(1938年)
わが真宗観……………………(1961年)
親鸞聖人の思想………………(1962年)
在家の仏教……………………(1962年)
念仏の本義……………………(1964年)
浅原才市翁の日記……………(1965年)

第二部 大智と大悲
信仰と学問……………………(1934年)
宗教について…………………(1937年)
『臨済録』講話………………(1947年)
大智と大悲……………………(1953年)

第三部 世界と仏教
仏教と世界文化………………(1933年)
日本の哲学者への遺言………(1961年)
キリスト教と仏教……………(1964年)

附 録
私の履歴書……………………(1961年)

●著者紹介

鈴木大拙(すずき・だいせつ) 1870年金沢市に生まれる。1966年歿。本名鈴木貞太郎。石川県専門学校(のち第四高等中学校)で西田幾多郎と出会う。中途退学して英語教師となり、上京して東京専門学校(のち早稲田大学)、東京帝国大学で学ぶ。座禅にはこの頃から本格的に取り組み始め、師釈宗演より「大拙」の居士号を受ける。1897年渡米。1909年帰国。帰国後は学習院教授、大谷大学教授などを歴任。1949年文化勲章受章。老いても欧米各地へ出かけ仏教思想を鼓吹する。主著『禅思想史研究』『臨済の基本思想』『金剛経の禅』『般若経の哲学と宗教』『浄土系思想論』『仏教の大意』『無心ということ』『日本的霊性』『禅と日本文化』など。