現代意訳 華厳経 新装版
一即一切/一切即一の真髄を示す
浩瀚な華厳経の要所要所を抽出して構成。華厳経による華厳経入門。東洋的存在論、仏教宇宙観の根源。哲理の認識と実践の一致、そしてブッダになるとはいかなることか。釈尊自覚の内容を明らかにする華厳経のエッセンス。同著者『現代意訳 大般涅槃経』の姉妹版。
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著者 原田霊道
書名 現代意訳 華厳経 新装版
体裁・価格 A5判上製 304p 定価7040円(本体6400円+税10%)
刊行 2016年10月
ISBN 978-4-906917-59-4 C0015
●著者紹介
原田霊道(はらだ・れいどう) 1891(明治24)年大分県生まれ。1939(昭和14)年歿。法名は西蓮社諦誉誠阿真瑞霊道。第五教区宗学校を経て、1917(大正6)年、宗教大学を卒業。同大学図書館理事、講授、講師兼図書館司書、浄土宗社会部長を経て庶務部長となり、1933(昭和8)年、淑徳高等女学校第五代校長に就任。その間、大乗学寮、仏教研究所を設立。著作『現代意訳 大般涅槃経』(復刻版書肆心水刊行)。
●目 次
解 説
寂滅道場会
第一 世界の喜び (世間浄眼品)
第二 信仰の対象 (盧舎那品)
蓮華蔵世界と普荘厳童子
普光明殿会
第三 仏陀の名称 (名号品)
第四 四諦の命辞 (四諦品)
第五 仏の光明 (如来光明覚品)
第六 疑問の解決 (菩薩明難品)
第七 信仰の実際化 (浄行品)
第八 信仰の力 (賢首品)
忉利天会
第九 妙勝殿の集い (仏昇須弥頂品)
第十 理解の生活 (妙勝殿上説偈品)
第十一 理解の階梯 (十住品)
第十二 発心と真証 (梵行品)
第十三 仏道志願の力 (初発心功徳品)
第十四 理解より実行へ (明法品)
夜摩天宮会
第十五 体験の生活 (夜摩天宮自在品)
第十六 体験の力 (菩薩説偈品)
第十七 体験の過程 (十行品)
第十八 体験の内容 (十無尽蔵品)
兜率天宮会
第十九 兜率天の集い (一切宝殿品)
第二十 仏徳の讃頌 (菩薩雲集讃仏品)
第二十一 回向の生活 (金剛幢回向品)
他化自在天会
第二十二 真証の生活 (十地品)
序 事
摩尼宝殿の集い
聖者金剛蔵の霊徳
正法の尊貴
仏の加護
入道の喜び (歓喜地)
無限向上の学道
入道の喜び
心地の浄化
聖者の十大願
布施の徹底
真証の第一相
三業の浄化 (離垢地)
会衆の讃仰
十種の真実心
十種の善道
三乗の十善道
十悪の思念より救済へ
真証の第二相
真相の達観 (明地)
会衆の讃仰
十種の深心と現象の達観
求法の熱誠
八種の精神修養法
真証の第三相
真智の熾烈 (焔地)
人天の讃仰
十種の実体観
三十七科の修養法 (三十七道品)
精進の種々
真証の第四相
霊徳の増勝 (難勝地)
会衆の讃仰
現象の平等
四種の真理 (四諦)
教化の手段
真証の第五相
自由の顕現 (現前地)
会衆の讃仰
十種の平等観
万有の生成観 (十二因縁)
三種の自由境 (三解脱門)
真証の第六相
霊能の発揮 (遠行地)
会衆の讃仰
十種の妙行
諸地の比較
無限の霊能
真証の第七相
無慾の活動 (不動地)
会衆の讃仰
真理の体得
無慾の活動
国土の浄化
生類の浄化
万有即ち仏身
智徳霊能の優越
不動の名に就て
真証の第八相
完全なる智慧 (善慧地)
会衆の讃仰
教導者の学行
教化の完全
万霊の大指導者
真証の第九相
霊光洋々 (法雲地)
会衆の讃仰
学行の成就
仏位継承の儀
霊光洋々
法雲の名に就て
仏と聖者の霊能
真証の第十相
海と山と摩尼珠との喩え
聖者の証明
第二十三 真証の徳能 (十明品―住処品)
十種の知力 (十明品)
十種の智体 (十忍品)
数量と徳能 (阿僧祇品)
時 (寿命品)
処 (住処品)
第二十四 仏陀の聖徳 (不思議品―小相品)
仏のみすがた (如来相海品)
仏の光明 (仏小相品)
第二十五 普賢の学行 (普賢行品)
第二十六 正覚の内容 (性起品)
普光明殿会
第二十七 普賢の復説 (離世間品)
重閣講堂会
第二十八 真理体得の道 (入法界品)
祇園精舎の集い
求道の旅