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雄弁の道――アリー説教集

権威ある第一級の古典、本邦初訳――預言者なき後のイスラーム世界を統べた正統カリフ・アリーの実践

イスラームにおける神与の聖典クルアーンと無謬の預言者の言行録ハディースに対して、本書は、イスラームの教えをカリフとして地上の社会において具体化することに生涯を捧げたアリーがその道を説いた、カリフ制の統治に関する第一級、唯一の古典である。若い頃から従兄の預言者に親しみ、預言者の妻に次いで入信した、男性として最初の信者であるアリーが、ムハンマドなき後ムスリム社会はいかにあるべきかを力強く説いた言葉の記録。

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著者 アリー・イブン・アビー・ターリブ
訳者 黒田壽郎
書名 雄弁の道 アリー説教集
体裁・価格 A5判上製 288p 定価3630円(本体3300円+税10%)
刊行 2017年12月
ISBN 978-4-906917-75-4 C0014

●本書について

アリーの説教、書簡、祈願文からなる『雄弁の道』(Nahju-l-Balaghah)のアラビア語原典における説教部分全体(説教総数二百三十九)のページ数にして約三分の二ほどにあたる、第一説教から第百六十説教までを訳出。

●訳者紹介

黒田壽郎(くろだ・としお) 1933年生まれ。国際大学名誉教授。慶應義塾大学文学部仏文科卒業、同大学院文学研究科博士課程東洋史専攻修了。カイロ大学客員教授、イラン王立哲学アカデミー教授、国際大学中東研究所初代所長を歴任。著書、『イスラームの心』、『イスラームの反体制』、『(増補新版)イスラームの構造』、『格差と文明』など。編著、『イスラーム辞典』など。訳書、アンリ・コルバン『イスラーム哲学史』(共訳)、イブン・ハズム『鳩の頸飾り』、ガザーリー『哲学者の意図』、ムハンマド・バーキルッ=サドル『イスラーム経済論』、『イスラーム哲学』、ムハンマド・アッ=タバータバーイー『現代イスラーム哲学』(第19回イラン・イスラーム共和国年間最優秀図書賞受賞(2012年))、ワーエル・B・ハッラーク『イスラーム法理論の歴史』など。2018年歿。