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インド思想から仏教へ――仏教の根本思想とその真髄

何が継承され、何が否定され、何が新たに生み出されたのか

日本近代仏教学の創始者が、仏教誕生の経緯と当時のインド思想を照らし合わせることで仏教の本質を示しつつ、キリスト教・西欧哲学と比較した仏教の独自性を考察。無神論の宗教である仏教は、希望に生きる宗教ではなく、覚悟に生きる人格完成への宗教であるという立場から、諸法無我、諸行無常、三界皆苦、涅槃寂静の意味を明快に説く仏教入門。

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著者 高楠順次郎
書名 インド思想から仏教へ――仏教の根本思想とその真髄
体裁・価格 A5判上製 352p 定価7590円(本体6900円+税10%)
刊行 2017年9月
ISBN 978-4-906917-72-3 C0015

●目 次

仏教の根本思想
仏教以前のインド思想
仏教の継承せる古教説
仏教の完成せる諸教説
仏教の根本教義――四法印
仏教の特質

仏教の真髄(抄)
インドの古俗
仏教とインド
無我
無神
知性の宗教
人間性の自覚
理想主義

●著者紹介

高楠順次郎(たかくす・じゅんじろう) 1866年生、1945年歿。1890年イギリスに留学。オックスフォード大学でマックス・ミュラー教授の指導を受ける。1899年東京帝国大学文科大学教授。1900年東京外国語学校校長を兼任。文学博士。1912年帝国学士院会員。1924年武蔵野女子学院創設、院長。1931年東洋大学学長。1934年大正新脩大蔵経百巻出版完成。1941年南伝大蔵経七十巻全訳監修出版完成。1944年文化勲章受章。著書、訳書、監修書多数、高楠順次郎全集全10巻。