道 元 伝――第一作第二作合冊版
道元はなぜ顕密諸宗を見限り、浄土門にくみせず、坐禅の道を歩んだのか
腐った社会と共にある腐った宗教界を離れて本当の山へ。――道元の著作を多く引用して示す、道元の実践思想の核心。仏教思想史・仏教社会史のなかに道元を位置づける、わかりやすく読みやすい古典的入門伝記。道元著作解題、道元年譜を附す。
※第一作と第二作には重複する部分があります。
ここのリンク先で本書のなかをご覧いただけます(PDFファイル)
著者 圭室諦成
書名 道元伝
第一作第二作合冊版
体裁・価格 A5判上製 352p 定価7590円(本体6900円+税10%)
刊行 2018年10月
ISBN 978-4-906917-84-6 C0015
●目 次
道 元〔第一作〕
序
南都と北嶺
雲遊萍寄
栄西と明全
禅林の展望
禅林の遍歴
如浄の垂訓
京洛の生活
宗教の批判
道場の開設
修道の大綱(一)
修道の大綱(二)
修道の大綱(三)
修道の実際
越前隠棲
永平道場
清貧の生活
鎌倉教化
最後の訓誡
著書解題
道 元〔第二作〕
序
天台と真言
新興の浄土
日本の臨済
本場の禅宗
正伝の祖道
諸宗の批判
学人の啓蒙
禅林の開設
深山の閑居
理想の清貧
精進の一生
著作の要旨
道元年譜
●著者紹介
圭室諦成(たまむろ・たいじょう) 1902年熊本県生まれ。東京帝国大学文学部国史学科卒業。東京帝国大学史料編纂所所員、駒澤大学、熊本女子大学教授を経て、明治大学教授。著書に『葬式仏教』『日本仏教史概説』『西郷隆盛』『横井小楠』『明治維新 廃仏毀釈』(復刻新版『廃仏毀釈とその前史』書肆心水刊)などがある。1966年歿。