民芸の意味――道具・衣食住・地方性
日本諸国民芸の旅でたどる、実用の中にこそある美
今では姿を消したもの、今でも使われ続けているもの。柳宗悦と共に民芸運動を推進し、『二笑亭綺譚』の著者として知られる精神科医の民芸論を選択して集成。馬鹿の一つ覚え的な作業からこそ生れる美、作家的意識が生じたときに失われる美、実用とともにある美。技巧の末に堕ちた現代における民芸思想の意味。
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著者 式場隆三郎
書名 民芸の意味――道具・衣食住・地方性
体裁・価格 A5判上製 320p 定価7590円(本体6900円+税10%)
刊行 2020年4月
ISBN 978-4-910213-02-6 C0072
●目次 PDFファイル
●著者紹介
式場隆三郎(しきば・りゅうざぶろう)1898年生、1965年歿。精神科医、芸術評論家。新潟県出身。新潟医学専門学校(現新潟大学医学部)卒業。医学博士。静岡脳病院院長等を経て式場病院を開設。白樺派の影響を受け、医学の傍ら柳宗悦らの民芸運動に参加。画家山下清に注目し、その後援者となる。著訳書は非常に多く、著書にはよく知られた『二笑亭綺譚』のほか『フアン・ホツホの生涯と精神病』『バーナード・リーチ』『ロートレック』『ゴヤ』等がある。