本サイトの運営方針


1)情報公開の意義について

 本サイトは、独立行政法人・日本学術振興会の科学研究費助成事業として実施される研究「『万葉代匠記』の歴史的意義と思想的背景について」(基盤研究(C)(一般)、課題番号16K02378)の成果を広く社会に公開し、学術の振興に寄与することをめざしています。
 なお、当該研究の研究期間は平成28年度から平成30年度です。

2)基礎知識の普及

 本サイトは情報公開にあたって、日本文化に関心のあるすべての人を対象としています。そして、『万葉集』の解釈史上もっとも大きな寄与をした学僧・契沖について、興味と関心をもって学びたいという人にとって有益な情報を提供することをめざしています。
 たとえば、「契沖」とはどのような人物なのか、『万葉集』とはどのような書物なのかといった基本的な事項の説明も提供していきますし、専門家の論究の課題になるようなプロフェッショナルな内容も掲げていきます。

 なお、契沖を学ぶ意義については、「はじめに」にも記しましたのでご参照ください。
 また、本研究の学問的立場については「本研究の概要と目的」をご参照ください。

3)基礎的情報の提供

 本サイトは新たに契沖研究に取り組もうと考える研究者にとって有益な書誌的情報について整理し、提供していくことをめざしています。
 たとえば、研究書目についてはそれぞれの「目次」の内容を紹介していくことをめざしています。
 また、「契沖」の理解に必要となる基礎的研究の学説の紹介も行います。

4)研究の方法と諸前提

 本サイトの執筆者は、『万葉集』という古代のテキストがなぜ近世の江戸期になって初めて本格的に読めるようになったのかという問題意識を共有しています。
 この問題を、わたしたちは、契沖という個人の発明としてのみとらえるのではなく、「知」の歴史的構造の問題として捉えていきます。なぜ、古代の「知」が近世の「知」のなかで了解可能なものとなったのかが問題なのであり、興味深いことでもあるのです。

5)研究成果の適切な保存と公開について

 本研究の代表者は、独立行政法人日本学術振興会から2015年2月に公刊された『科学の健全な発展のために-誠実な科学者の心得-』の内容にそって実施される「研究倫理eラーニングコース」を修了しています。
 研究を通じて明らかになったデータは適切に保存し、適切に公開し、科学の健全な発展と公益の増進のために寄与する所存です。

以上