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近代日本新聞史 内幕篇――読者・広告・経済・競争
伊藤正徳[著]

近代新聞の精神/日本新聞の現実――「社会の木鐸」から「飛ばし」「押し紙」「積み紙」まで

新聞が良くならなければ、社会は良くならない。――『近代日本新聞史』の続編として、新聞社の要職経験者が業界事情をさらにクローズアップして具体的、経験的に語る、生の現実。世界の中の日本の新聞、日本社会の中の新聞、そして新聞人の人生。

ここのリンク先で本書のなかをご覧いただけます(PDFファイル)

本編『近代日本新聞史』


造本 四六判上製 352p
価格 定価6490円(本体5900円+税10%)
刊行 2024年3月
ISBN 978-4-910213-48-4 C0021

目 次

●総説篇
新聞「読者」の勢力
日本の新聞と外国の新聞
外国新聞に譲る諸点
新聞を動かすもの
広告主の新聞支配

●新聞内幕篇
新聞競争秘話(その時弊)
販売競争と号外戦
販売部数の内幕
編集と販売の係争
広告と新聞財政

●随想篇
現代大新聞の展望(上)
現代大新聞の展望(下)
新聞特種(スクープ)物語
言論の危機と、危機の言論
新聞の素人玄人

●補篇 編集と記者
編集長の戦い
編集造庭論
主筆と編集長
記者は何処へ行く
記者の今昔物語

索 引

●著者紹介

伊藤正徳(いとう・まさのり/1889-1962)
ジャーナリスト、軍事評論家。慶應義塾大学理財科卒。中央新聞を経て時事新報に入り、特派員、海軍通の記者として名をあげる。時事新報編集局長、中部日本新聞編集局長、共同通信理事長、日本新聞協会理事長、時事新報社長、産経時事取締役主幹を歴任。主著『新聞生活二十年』『新聞五十年史』『連合艦隊の最後』など。菊池寛賞受賞。書肆心水復刻書に『攻める外交加藤高明――脱元老支配と日英同盟による国際戦略』、『軍備と想定敵国――世界戦争時代の経験』がある。