百 魔
『百魔 正続完本』、分冊化新版 第一分冊
『ドグラ・マグラ』の夢野久作、問題の父親、玄洋社のシンボル頭山満、無二の盟友、其日庵杉山茂丸が、人間の魔的パワーを謳う異色文芸。天使的魔人たち、百魔男女の奇譚集。第一分冊は、著者が交際した同時代人との交友録を中心とする、規格外の人道に生きた百魔男女の、心おどらす物語。
*本書に帯の附属はありません。
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著者 其日庵 杉山茂丸
書名 百 魔
体裁・価格 A5判上製 432p 定価5390円(本体4900円+税10%)
刊行 2015年1月
ISBN 978-4-906917-36-5 C0095
●書肆心水既刊杉山茂丸著作
百 魔 続
俗戦国策
其日庵の世界
●著者紹介
杉山茂丸(すぎやま・しげまる)
1864年生、1935年歿。福岡出身。号は其日庵。明治、大正、昭和の政財界舞台裏で、経済、内治、外交、軍事一体の経綸を仕事とした。国内、台湾、朝鮮における鉄道港湾開発事業や銀行創設、満鉄創設、外債導入などの実業から、日清日露の開戦および終戦講和、さらに内閣や政党の組織工作まで、伊藤博文、山県有朋を初めとする元老や内外の資本家と連携して活動。作家の夢野久作は長子で、その子にインド緑化の父として知られる杉山龍丸がいる。著作は、代表作の『百魔』『俗戦国策』(復刻版書肆心水)『其日庵叢書』(復刻版書肆心水『其日庵の世界』)のほか、趣味とした義太夫浄瑠璃関係を含め多数。