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仏教思潮論――仏法僧三宝の構造による仏教思想史

宇井伯寿の浩瀚な主著『仏教汎論』二巻本を要約した入門篇

根本仏教から大乗・小乗への分化を経て日本仏教諸宗まで、一見互に矛盾し、ほとんど調和することも不可能かと思われるほど広汎にわたる仏教思想。多岐に及ぶその学説の流れを仏・法・僧の構造で説き、「随機説法、応病与薬」の神髄を示す。

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著者 宇井伯寿
書名 仏教思潮論 仏法僧三宝の構造による仏教思想史
体裁・価格 A5判上製 352p 定価6930円(本体6300円+税10%)
刊行 2014年11月
ISBN 978-4-906917-34-1 C0015

●宇井伯寿 既刊書 『仏教哲学の根本問題』 『仏教経典史』 『東洋の論理 空と因明』  『禅者列伝』 『インド哲学史』

●著者紹介

宇井伯寿 (うい・はくじゅ)

1882-1963。愛知県出身。インド哲学者、仏教学者。曹洞宗の僧。東京帝国大学文科大学卒業後、ドイツ、イギリスに留学。曹洞宗大学(現駒澤大学)、東北帝国大学、東京帝国大学の各教授を歴任。豊富な文献的知識をもとに緻密で周到な文献学的考証を行う学風で知られ、その業績は学界に大きな影響を与えた。

研究範囲はインド六派哲学から中国・日本の仏教までの広きにわたるが、なかでも初期仏教研究、唯識思想研究を中心とした。著作は前期の代表作『印度哲学研究』6巻、後期の代表作『仏教汎論』2巻のほか、『印度哲学史』、『禅宗史研究』、『摂大乗論研究』など多数。多田等観らとの共著で『西蔵大蔵経総目録』6巻(続刊含め全12巻)もある。弟子に中村元ら。



●目 次

序 論

第一編 仏 陀

第1章 仏陀観の意義
第2章 歴史上の釈尊
第3章 釈尊の成道
第4章 釈尊の入滅
第5章 入滅の解釈
第6章 菩薩の意味
第7章 仏教史に就いて
第8章 菩薩観の二種
第9章 仏陀観の二種
第10章 大乗の仏陀観 1
第11章 大乗の仏陀観 2
第12章 大乗の仏陀観 3
第13章 天台、真言、華厳の説
第14章 事 理 観
第15章 日本仏教の説

第二編 教 法

第1章 教法の特質
第2章 根本仏教の根本思想
第3章 根本仏教の縁起説
第4章 四 聖 諦
第5章 小乗仏教
第6章 大乗初門の説
第7章 大乗実教の諸宗
第8章 日本仏教

第二編 社 会

第1章 僧 伽

結 論