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柳宗悦宗教思想集成――「一」の探究

民芸思想の基底をなす、柳宗悦の宗教思想

理性の近代において、東西を貫いて、宗教的であること。他力教的な独自の民芸思想を生み出す土壌となった、キリスト教、仏教等、東西の宗教を貫く宗教性の核心を考察する、柳宗悦宗教思想の三部作 1200 枚を集成。

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著者 柳 宗悦
書名 柳宗悦宗教思想集成 「一」の探究
体裁・価格 A5判上製 432p 定価7920円(本体7200円+税10%)
刊行 2015年11月
ISBN 978-4-906917-48-8 C0014

●当社刊 柳宗悦の著作 『仏教美学の提唱』『朝鮮の美 沖縄の美』

●目 次

宗教とその真理

宗教的「無」
「無為」に就て
「中」に就て
種々なる宗教的否定
宗教的時間
「無限」の意味に就て
自我に就ての二三の反省
規範と経験
宗教的究竟語
即 如
個人的宗教に就て
神秘道への弁明
哲学におけるテムペラメント
哲学的至上要求としての実在
神に関する知識

宗教の理解

存在の宗教的意味
浄き母マリア
神の愛
宗教詩「霊の暗夜」
神の問題
神の存在
全一なる神
神の理解
未来の宗教哲学に就て
現代の宗教哲学に対する種々なる疑問
宗教的真理の本質
宗教の究竟性

神に就て

亡き宗法に
神に就て私の友に書き送れる書翰
第一信 神への懐疑に就て
第二信 神への理解に就て
第三信 神自らと彼の神秘に就て
第四信 神への信仰に就て
第五信 神の現れに就て
第六信 神と吾々との関係に就て
第七信 神の愛と救いとに就て

●著者紹介

柳宗悦(やなぎ・むねよし)

1889年生、1961年歿。民芸研究家・宗教思想家。東京帝国大学文科大学哲学科卒業。雑誌『白樺』創刊に参画。「民芸」という言葉を造り民芸運動を提唱。調査収集と各種の展覧会開催を推進。1936年東京駒場に日本民芸館を設立。