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両大戦間世界外交史――賠償問題・経済復興・軍備縮小

ナチスの勃興を招来するに至った国際政治の混迷する諸折衝

絡み合う賠償と戦債の問題、経済復興、軍縮会議。ヴェルサイユ・ワシントン体制という国際新秩序、あるいは欧米ソ連、三極構造の成立期。戦後処理と再開戦準備の間に何があったのか。芦田外交史全五冊のうち両大戦間における困難な国際秩序構築の時期を論じる部分を一巻に再構成。外交官から政治家へ転身したリベラリストの同時代認識。

*シリーズ既刊 第二次世界大戦への外交史1
*シリーズ既刊 第二次世界大戦への外交史2
*シリーズ既刊 第一次世界大戦外交史
*シリーズ既刊 第一次世界大戦への外交史1
*シリーズ既刊 第一次世界大戦への外交史2

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著者 芦田均
書名 両大戦間世界外交史――賠償問題・経済復興・軍備縮小
体裁・価格 A5判上製 416p 定価7590円(本体6900円+税10%)
刊行 2020年3月
ISBN 978-4-910213-01-9 C0020

目 次

第一篇 大戦後の欧洲
第一章 賠償問題の紛糾
第二章 ロシアおよび経済復興問題
第三章 ロカルノ条約
第四章 不戦条約
第五章 経済不況とその対策の種々相
第六章 世界経済会議
第七章 一九三四年の欧洲

第二篇 アメリカ合衆国
第一章 モンロー主義および門戸開放主義
第二章 アメリカと世界大戦
第三章 ワシントン会議
第四章 ハーディングからフーヴァーへ
第五章 ローズヴェルト時代

第三篇 軍備縮小会議
第一章 ワシントン軍縮
第二章 ジュネーヴからロンドン条約まで
第三章 国際連盟の主宰する軍縮会議

第四篇 ソヴィエト・ロシアの外交
第一章 ソヴィエト外交の指導原理
第二章 ソヴィエトと欧洲諸国
第三章 ソヴィエトと日本
第四章 ソヴィエト最近の外交

付 録 第一次世界大戦戦後処理概説
第一編 世界戦争後の変革
第二編 国際連盟の成立及び成長
第三編 欧 洲

●著者紹介

芦田均(あしだ・ひとし)1887年生、1959年歿。1912年東大法科卒業、外務省入省。ヨーロッパ各国で外務書記官、大使館参事官を歴任。1929年法学博士の学位取得。1932年退官して政界に転身。衆議院議員当選連続11回。その間ジャパンタイムス社長を務め、戦後幣原内閣の厚相となり、退任後衆議院憲法改正特別委員会委員長、1947年民主党総裁、片山内閣の外相、1948年芦田内閣を組織し総理兼外相。同年昭和電工事件に連座し内閣総辞職、民主党総裁も辞任。1955年民主党外交委員長、自民党顧問、党外交調査特別委員会委員長。