第一次世界大戦外交史――開戦前夜から講和会議と近東分割まで
日本の参戦と対中国事情、終戦後の近東分割処理をも詳説
現代世界の構造を形成した世界大戦を外交から考察。ヨーロッパの問題はどのようにして世界化されていったのか、その大勢と機微を外交の実際から明らかにする。芦田外交史全五冊のうち第一次世界大戦を論じる部分を一巻に再構成。
*シリーズ既刊 第二次世界大戦への外交史1
*シリーズ既刊 第二次世界大戦への外交史2
*シリーズ既刊 両大戦間世界外交史
*シリーズ既刊 第一次世界大戦への外交史1
*シリーズ既刊 第一次世界大戦への外交史2
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著者 芦田均
書名 第一次世界大戦外交史――開戦前夜から講和会議と近東分割まで
体裁・価格 A5判上製 384p 定価7590円(本体6900円+税10%)
刊行 2020年8月
ISBN 978-4-910213-06-4 C0020
目 次
第1篇 世界大戦中の外交
第1章 世界戦争勃発前の十日間
第2章 日本の参戦
第3章 イタリア参戦す
第4章 トルコおよびバルカン諸邦の動向
第5章 ロンドン宣言および日露同盟
第6章 二十一カ条問題
第7章 トルコ分割の密約
第8章 ロシア革命と単独講和――ブレスト=リトウスク条約
第2篇 休戦および平和
第1章 休戦の成立
第2章 パリ講和会議の組織
第3章 対独講和と列国の態度
第4章 ドイツおよびその同盟国との講和条約
第5章 パリ会議とロシア問題
第6章 平和の成立と現実曝露
第7章 国際連盟の成立と戦後の変革
第8章 近東の平和およびトルコの処分
●著者紹介
芦田均(あしだ・ひとし)1887年生、1959年歿。1912年東大法科卒業、外務省入省。ヨーロッパ各国で外務書記官、大使館参事官を歴任。1929年法学博士の学位取得。1932年退官して政界に転身。衆議院議員当選連続11回。その間ジャパンタイムス社長を務め、戦後幣原内閣の厚相となり、退任後衆議院憲法改正特別委員会委員長、1947年民主党総裁、片山内閣の外相、1948年芦田内閣を組織し総理兼外相。同年昭和電工事件に連座し内閣総辞職、民主党総裁も辞任。1955年民主党外交委員長、自民党顧問、党外交調査特別委員会委員長。