加藤咄堂 著 味読精読 十七条憲法 日本的政治倫理の源流をたずねて 王権統一国家構築の時代に記された、日本最古の理論的政治思想文書。 仏・儒・道などの諸要素が混淆した漢文文書十七条憲法の思想を、仏・儒・道の三教に詳しい著者が、典拠および関連する古典を引用しつつ字義に即して詳しく講解。 あるいは称賛され、あるいは批判されながらも、千四百年の長きにわたり語りつがれ、いまなおその命脈を保つ、日本の社会的・政治的センスの源流。 現代語訳や読み下し文だけを示す本とは違い、1)白文漢文の原文 2)返り点つきの漢文 3)読み下し文二種(漢字一対一対応のものと、ひらがな多用のもの) 4)解説文の構成による精読志向。 (加藤咄堂の他の本 『味読精読 菜根譚』 のページへ→) (加藤咄堂の他の本 『死生観』 のページへ→) |
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著者 加藤咄堂 (加藤熊一郎)
書名 味読精読 十七条憲法
体裁・価格 A5判上製 160p 定価2530円(本体2300円+税10%)
刊行日 2009年6月30日
ISBN 978-4-902854-60-2 C0021
著者紹介
加藤咄堂 (かとう・とつどう)
1870〜1949。本名加藤熊一郎。咄堂は号。仏教・儒教などの東洋思想を土台とした宗教思想の啓蒙家。出版書籍は200点以上にのぼり、最盛期には年間200回以上の講演を行ない、難解な思想や古典を平易に説き人気を博した。小社既刊書目に『味読精読 菜根譚』(全二冊)『死生観』(島薗進解説)。他社刊行中書目に『起信論(仏教聖典を語る叢書16)』(大東出版社)ほか。
目 次
序 説
01 「以和為貴」の章
02 「篤敬三宝」の章
03 「承詔必謹」の章
04 「以礼為本」の章
05 「明弁訴訟」の章
06 「懲悪勧善」の章
07 「各有任掌」の章
08 「早朝晏退」の章
09 「信是義本」の章
10 「絶忿棄瞋」の章
11 「明察功過」の章
12 「国司国造」の章
13 「同知職掌」の章
14 「無有嫉妬」の章
15 「背私向公」の章
16 「使民以時」の章
17 「不可独断」の章
結 辞
組み体裁見本