山田孝雄 著 (山田国語学入門選書 2) 国語学史要 「言葉」から掘り起こす日本思想史、山田国語学。 「日本語とは何ものか」をめぐる1500年史の要点。 古代から近代まで、日本語研究の歴史と主要論点・主要学説の流れを一書に示す。 漢文訓読に始まる国語の自覚、あるいは日本語の特性としてのテニヲハの発見。 仮名文字、五十音図、仮名遣い、活用、かかり…… その有機的関係がなす、国語学史という生命。 日本人はいかに日本語を自覚し、日本語となしたのか。 *下段に内容要約見出しを配し、本論の流れを俯瞰する入門書型の組体裁* (シリーズ他巻 山田国語学入門選書 1 『日本文法学要論』 のページへ→) (シリーズ他巻 山田国語学入門選書 3 『日本文字の歴史』 のページへ→) (シリーズ他巻 山田国語学入門選書 4 『敬語法の研究』 のページへ→) |
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著者 山田孝雄 (やまだ・よしお)
書名 山田国語学入門選書2 国語学史要
体裁・価格 A5判上製 272p 定価4180円(本体3800円+税10%)
刊行日 2009年3月30日
ISBN 978-4-902854-57-2 C0081
著者紹介
山田孝雄 (やまだ・よしお)
1875年生、1958年歿。国語・国文学者。富山市生れ。東北大学教授。「山田文法」として著名な文法学にとどまらず、広く国語学と国文学に関する膨大な著作を遺した。
主著、『日本文法論』1908年(約1500頁)、『日本文法講義』1922年(約500頁)、『日本文法学概論』1936年(約1200頁)、『万葉集講義(三巻)』1928年〜1937年。全著作は二万余頁にのぼる。
目 次
自 序
国語学史の意義及び態度
奈良朝時代の文献に見ゆる当代の国語意識
倭名類聚鈔の出現
歌学の興起と国語字書の出現
仮名の発生、音通説の出現と五音の図の成立
約音、略語、発語等の説
定家仮名遣
手爾波大概抄及び切字の説
語の類別ならびに用言の活用の認識
姉小路式及び其の系統のてにをは研究
契沖及びその後の仮名遣研究
益軒、白石、真淵の語源研究及び倭訓栞
富士谷成章
本居宣長及びその後の係結研究
鈴木朗と本居春庭及びその後の用言の研究
義門より富樫広蔭、権田直助に至る
鶴峯戊申より中根淑、大槻文彦に至る
馬場辰猪及び口語法の研究
山田孝雄略年譜
組み体裁見本