山田孝雄 著 (山田国語学入門選書 3) 日本文字の歴史 漢字+かな表記はなぜ生れたか? なぜ我々はそれを使い続けるのか? 日本人の心性と不可分の書記システムがもつ歴史性とは何か。文法論や文章論からでは分からない、文字づかいから見える日本語の特異相。 「仮名の歴史を論ずる場合に万葉仮名の実体を研究せずしてただちに仮名の論に入るがごときものは、本末を顛倒し、源流を究めずしていたずらに末流に彷徨するものといわねばならぬ」――万葉仮名の革命性を詳説。 *下段に内容要約見出しを配し、本論の流れを俯瞰する入門書型の組体裁* (シリーズ他巻 山田国語学入門選書 1 『日本文法学要論』 のページへ→) (シリーズ他巻 山田国語学入門選書 2 『国語学史要』 のページへ→) (シリーズ他巻 山田国語学入門選書 4 『敬語法の研究』 のページへ→) |
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著者 山田孝雄 (やまだ・よしお)
書名 山田国語学入門選書3 日本文字の歴史
体裁・価格 A5判上製 240p 定価4180円(本体3800円+税10%)
刊行日 2009年4月30日
ISBN 978-4-902854-58-9 C0081
著者紹介
山田孝雄 (やまだ・よしお)
1875年生、1958年歿。国語・国文学者。富山市生れ。東北大学教授。「山田文法」として著名な文法学にとどまらず、広く国語学と国文学に関する膨大な著作を遺した。
主著、『日本文法論』1908年(約1500頁)、『日本文法講義』1922年(約500頁)、『日本文法学概論』1936年(約1200頁)、『万葉集講義(三巻)』1928年〜1937年。全著作は二万余頁にのぼる。
底 本
『國語史 文字篇』(1937年、刀江書院刊)。
底本は、各巻『国語史 ……篇』という書名の12巻構成の叢書における第9巻という位置づけであるため、本版では著述内容をより分かりやすく示す書名として『日本文字の歴史』と改題した。
目 次
自 序
緒 言
文字の意義
文字の種類
文字の性質上の分類
文字の目的と本質
日本文字学のしごと
神代文字の論
漢字の構成と本質
漢字の起源と変遷
本邦に伝はつた漢字及び書道の一斑
漢字を使用した当初の状況
仮名の意義及びその発生
発展期の万葉仮名
万葉仮名より仮名への概観
万葉仮名の字数淘汰
万葉仮名の字形の簡単化
仮名の確立
漢字と仮名との用途
山田孝雄略年譜
組み体裁見本