Shoshi Shinsui




入門セレクション

アジア主義者たちの声 (上)

玄洋社と黒龍会、あるいは行動的アジア主義の原点

当人たちの生の声からアジア主義を考える入門選集。 三つの世代、三つのテーマ構成でアジア主義の流れと論点を構造的に把握。 上巻は「第一世代」篇。

頭山満 1855-1944
犬養毅 1855-1932
杉山茂丸 1864-1935
内田良平 1874-1937

*各巻独立した単行本としてお読みいただけます*

シリーズ他巻→ 『中巻 革命評論社、あるいは中国革命への関与と蹉跌』
シリーズ他巻→ 『下巻 猶存社と行地社、あるいは国家改造への試み』

   



* 刊行の趣旨と編集方針をご紹介してあります。 こちらのページへどうぞ。




◎品切 代替商品のご案内→ 『玄洋社怪人伝』のページへ(本書の大部分を収録しています)
著者 頭山満 犬養毅 杉山茂丸 内田良平
書名 入門セレクション アジア主義者たちの声 上 玄洋社と黒龍会、あるいは行動的アジア主義の原点
体裁・価格 四六判上製 320p 定価3080円(本体2800円+税10%)
刊行日 2008年3月30日
ISBN 978-4-902854-41-1 C0021


目 次

序 行動的アジア主義者の群像

頭山 満 (『頭山満翁正伝』談話より)

明治十年戦争の翌年、板垣退助との交渉
西郷隆盛と征韓論
金玉均とのこと
大隈重信要撃の爆弾を大井憲太郎に乞う
来島事件で取り調べ
辛亥革命に際しての渡支
日支間の根本原則
日華同盟条約
日本の世界に対する大使命
天下の鬼才、杉山茂丸

犬養 毅

東洋平和のための結合

東洋の平和と吾人の主張/安南にも発展の余地あり/インドの現状/互いに結合を造れ/青年の双肩にある重任/大陸と経済的結合をせよ/事実上の強国たれ

欧洲大戦後の課題

国民の研究を要する問題/日露提携が大問題/侵略的意味に非ず/眼を転じてアジアを見よ

支那的政体

南北妥協に就いて/支那の将来

杉山茂丸

大きなボイラー、頭山満

『百 魔』 抄

同郷の偉人頭山満氏との初対面/平岡浩太郎氏と初対面の悲喜劇/庵主が大活躍の序幕/大隈外相爆弾事件の嫌疑で/庵主が受けた国事犯裁判

『俗戦国策』抄

東亜の大経綸と大官の密議/一億三千万ドル借款事件/決死の苦諫、伊藤公に自決を迫る

『其日庵叢書』抄

人生と迷信/迷信と幸福

内田良平

日韓合併思い出話 (聞き書き 夢野久作)

はしがき/閔妃一族の専横/東学党の乱起こる/我々浪人の奮起/警戒網を突破して/武器弾薬の掠奪/いよいよ行動開始/可哀相な鮮人/東学党員と語る/他愛もない党員/伊藤公に随い渡鮮/統監府に居候堂/韓国政府の気流/李容九の要件/宋秉o無事釈放/藤公、合併に同意/ハルピンの兇変/吾々同志の信念/計画極秘に進む/杉山覚書の内容/秘密厳守の苦心/寺内伯の朝鮮入り/日韓合併の口火/日韓合併の調印/大陸進出の礎石/善政は施されたか/融和の実を挙げよ/根源深し藩閥政治/裸虫の集まり素浪人/日韓合併の真精神/李容九との問答/即ち大アジア精神/日韓一家の結合/判りましたの一語

『硬石五拾年譜』抄

朝鮮の東学党と天佑侠/シベリア渡航と露兵との相撲/ウラジオストックの道場設立と支那人との試合/シベリア横断旅行/露都滞在と帰国